日本英語学会 THE ENGLISH LINGUISTIC SOCIETY OF JAPAN

「日本英語学会賞」創設の趣旨

 故天野政千代前会長の熱意によってこのたび創設された日本英語学会賞は、本学会が国際的にさらに発展していくために、学会の中核を構成している中堅層以 上の優れた業績を顕彰するためのものです。本学会賞は受賞会員の国内外における学術活動の範囲と機会を広げ、ひいては本学会の存在意義を高めることを目的 として創設されました。したがって、本学会賞は受賞した会員個人の名誉のためのみならず、学会全体の発展のためにも大きな意義を持つものです。

新人賞の対象年齢を越えたあたりから50~60歳代の会員は、所属大学や研究機関で教育研究上重要な役割を担っており、機関別認証評価、法人評価、その 他の様々な個人評価において、自らの業績の質を証明する必要性に迫られています。学会賞がその1つの有効な手段であるにもかかわらず、本学会にはこの年代 の会員を対象とする賞がありませんでしたので、本学会の中堅会員は学会賞を有する他学会の会員に比べて不利な立場に置かれていました。日本英語学会賞は、 こうした現状を変えるために設立されたものです。

会員の皆様方には、以上の趣旨を十分ご理解いただき、自らの研究の質を高めることによって本学会賞に積極的にチャレンジし、ひいては学会全体の活性化に貢献されるよう期待しております。

「日本英語学会賞」の授賞に関する規定

賞の設定

第1条  日本英語学会は、会員のすぐれた研究業績を顕彰することを目的とし、「日本英語学会賞(著書)」、「日本英語学会賞(論文)」および「日本英語学会新人賞」を設定する。

応募

  • 第2条 「日本英語学会賞(著書)」、「日本英語学会賞(論文)」および「日本英語学会新人賞」の応募期間は、当該年度の4月1日から5 月31日までとする。
  • 第3条  「日本英語学会賞(著書)」は、応募時点において最低2年間の会員資格を有する者が応募の資格を有する。
  • 第4条  「日本英語学会賞(論文)」は、原則として、EL研究奨励賞受賞論文となった投稿論文(Article)のうちEL投稿時に40歳以上の執筆者が応募の資格を有する。
  • 第5条  「日本英語学会新人賞」は、EL研究奨励賞受賞論文となった投稿論文(Article)のうち、EL投稿時に40歳未満(または研究歴が修士課程(博士課程前期)修了後10年未満)の執筆者が応募の資格を有する。

授賞

  • 第6条 「日本英語学会賞(著書)」、「日本英語学会賞(論文)」および「日本英語学会新人賞」は、それぞれの選考委員会が、授賞の可否を決定する。
  • 第7条 授賞式は、当該年度の大会にて行う。
  • 第8条 受賞者に対しては、賞状とともに、副賞(3万円)を贈呈する。

選考

  • 第9条 第6条に述べられている各賞のための選考委員会は、学会賞委員会により選任される。
  • 第10条 学会賞委員会の内規は別に定める。

細則

  • 第11条 「日本英語学会賞(著書)」、「日本英語学会賞(論文)」および「日本英語学会新人賞」応募に関する細則は別に定める。

附則

  • 1.この規定は、2010年10月1日より施行する。
  • 2.この規定は、施行後3年を目途に見直しを行うものとする。

「日本英語学会賞(著書)」応募に関する細則

  • [1]学会賞(著書)への応募者は、当該年度の応募開始時までに2年以上の会員資格を有することとする。会員資格は会費を納入していることを前提とする。
  • [2]学会賞(著書)への応募著書は洋書、和書を問わず、主に英語の共時的・通時的研究、言語の一般理論に関する研究、または、英語と他言語(特に日本 語)との比較対照研究を扱うものとする。その研究領域は、日本英語学会の研究発表や機関誌への投稿論文について審査対象としている研究分野とする。
  • [3]学会賞(著書)への応募期間は、毎年4月1日から5月31日とする。応募著書の出版期間は当該年度の応募開始時までの過去2年間に出版されたものとする。なお、同一書籍の応募は1回に限る。
  • [4]学会賞(著書)への応募者は、学会ホームページよりダウンロードした「学会賞(著書)申請書」ファイルを応募期間内に指定アドレスaward-b- obo@kaitakusha.co.jpへ送信しなければならない。応募者は「学会賞(著書)応募申請書」に応募著書の要旨を記載するとともに、推薦者 1名による推薦理由の記載が求められる。「学会賞(著書)応募申請書」を送信する際に、WORDファイルとそれを基に作成したPDFファイルの両方を送信 すること。審査対象著書は7部〈コピー可〉提出を求めるが、その郵送先は(毎年応募開始時期の3ヶ月前に学会ホームページに掲載する)公募案内に指定され る住所とする。
  • [5]学会賞(著書)へは共著書も応募可能とするが、分担執筆となる論集は共著とはみなさない。共著者全員が応募者となる場合も共著者のうち1名のみが応募者となる場合も、応募者は上記の応募資格を満たしていなければならない。「学会賞(著書)応募申請書」に応募著書の要旨を記載するときに、執筆箇所について明記することを求める。なお、共著者全員が応募者となる場合には、応募代表者が応募手続きを行い、選考委員会は応募代表者に一括して連絡を行うこととする。

「日本英語学会賞(論文)」および「日本英語学会新人賞」応募に関する細則

  • [1]学会賞(論文)および新人賞への応募は、English LinguisticsEL)に掲載された論文で編集委員会が「EL研究奨励賞」として(複数)選定する受賞論文の執筆者のみが応募資格を有する。
  • [2]新人賞への応募資格は、EL研究奨励賞受賞論文となったArticle(AR)とBrief Article(BA)の執筆者が有し、学会賞(論文)への応募資格はEL研究奨励賞受賞論文となったARの執筆者が有する。
  • [3]新人賞への応募者は、40歳未満あるいは修士(博士課程前期)課程修了後の研究歴が10年以内の会員とする。学会賞(論文)への応募者は、原則として、40歳以上あるいは修士(博士課程前期)課程修了後の研究歴が10年を超えている会員とする。会員資格はEL研究奨励賞受賞年度の会費を納入していることを前提とする。なお、応募資格となる応募者の年齢(あるいは研究歴)を同定する際には、ELへの論文投稿時の年齢(あるいは研究歴)を基準とする。新人賞を受賞したもので、再度EL研究奨励賞を受賞したARの執筆者は、年齢規定に拘束されることなく、学会賞(論文)への応募資格を有する。
  • [4]学会賞(論文)および新人賞への応募期間は、毎年4月1日から5月31日とする。
  • [5] 学会賞(論文)および新人賞への応募者は学会ホームページよりダウンロードした「学会賞(論文)応募申請書」ファイルあるいは「新人賞応募申請書」ファイ ルを応募期間内に指定アドレスaward-a-obo@kaitakusha.co.jpへ送信しなければならない。応募者は「学会賞(論文)応募申請 書」あるいは「新人賞応募申請書」に応募論文の要旨を記載して送信することが求められる。各「応募申請書」を送信する際に、WORDファイルとそれに基づ いて作成したPDFファイルの両方を送信すること。なお、提出後「応募申請書」には、編集委員会により推薦理由が記載される。
  • [6] 学会賞(論文)および新人賞への応募は「EL研究奨励賞」受賞論文ならば、共著論文であってもよいが、応募資格は、原則として、応 募論文において主たる貢献をなしている執筆者が有するものとし、「応募申請書」に応募論文の要旨を記載する時に、応募者の貢献度を明記することを求める。 なお、共著者全員が応募者となる場合には、事前に事務局に応募資格および応募手続きについて問い合わせることとする。